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中国・韓国が沖ノ鳥島大陸棚延長に反対する理由

日本が以前より取り組んでいた大陸棚延長申請がついに認められた。

日本の大陸棚拡張、国連が認定 沖ノ鳥島周辺など
レアメタルなど採掘権、主張できる範囲広がる

 政府は27日、国連の大陸棚限界委員会が日本最南端の沖ノ鳥島の北方など太平洋の4海域約31万平方キロメートルを日本の大陸棚として新たに認める勧告を採択したと発表した。国連同委の勧告には拘束力がある。国土面積の8割強に当たる海域が新たに認定され、日本はレアメタル(希少金属)や次世代の天然ガス資源であるメタンハイドレートなどの採掘権を主張できる範囲が大幅に広がる。

長年にわたる大陸棚調査が実ったといえる。しかし、すべての申請が認められたわけではない。

大陸棚31万平方キロ拡大…沖ノ鳥島北方など

 日本最南端の沖ノ鳥島(東京都)の北方など政府が太平洋に設定した4海域で、日本の国土面積(約38万平方キロ・メートル)の約8割に相当する。これらの海底では、レアメタル(希少金属)やマンガンなどの資源が存在する可能性があり、政府は今後、海底探査を進める方針だ。 新たに大陸棚に認められたのは、

〈1〉「四国海盆海域」の大部分
〈2〉「小笠原海台海域」の大部分
〈3〉「南硫黄島海域」の一部
〈4〉「沖大東海嶺(かいれい)南方海域」の一部。

政府は近く政令を改正して大陸棚と定める。

20120427-458667-1-L.jpg


上記記事の図にあるように一部海域の認定は見送られた。九州パラオ海嶺南部海域がそれだ(他に南鳥島周辺の2海域を含む)。

日本の大陸棚広がる 国連認定 海底資源に採掘権

 今回同委は、沖ノ鳥島を基点とした北方海域に関する申請をほぼ全面的に認める一方、南方海域については「勧告を出すための行動を取る状況にない」と判断を先送りした。中韓両国への配慮も働いたとの見方が出ている。このほか申請していた南鳥島周辺など二海域は認めなかった。

背景には中国・韓国からの反発があったといわれる。

海域延伸一部先送り 中韓反発 高度な政治判断必要

 申請から3年半を経て、国連大陸棚限界委員会で日本の大陸棚延伸が認められた。メタンハイドレート採掘などの海洋権益拡大に加え、沖ノ鳥島が国連機関から島と認定された内容だ。一方、中国と韓国が反発姿勢を崩しておらず、一部海域の延伸が先送りされるなど、課題も残った。

 一方、関係者は同島を起点とする「九州パラオ海嶺南部海域」の勧告が先送りされたことについて、中韓の反発に配慮した可能性を指摘しており、別の政府関係者は「周辺国との兼ね合いもあり、今後の勧告の取り扱いは高度な政治判断になるだろう」と話している。


実際、この勧告採択後に中国と韓国が反論を表明した。

沖ノ鳥島「支持せず」 中国外務省が反論

 中国外務省の劉為民報道局参事官は29日までに、沖ノ鳥島が日本の大陸棚の基点として国連から認められたことに対し、「国際的に主流の見方は日本の主張を支持していない」と反論する談話を出し、同島が「岩にすぎない」との中国の立場をあらためて主張した。


中国「沖ノ鳥島は岩」と持論強調 日本の大陸棚拡大で

 劉報道官は「国際的に主流の見解では、(沖ノ鳥島を大陸棚画定の基点とする)日本の主張は支持されていない」と指摘。「同委員会はまだ日本の大陸棚画定の結果を公表しておらず、日本の説明が何を根拠にしているのか分からない」とした。


沖ノ鳥島:日本の大陸棚基点発表に中国側が異議

 中国中央テレビ(CCTV)も28日夜の報道番組でこの問題を尖閣諸島購入問題と合わせて批判的に報じたほか、インターネット上でも反論の書き込みが増えている。中国政府としても今後、世論に押されて強硬な対応を取る可能性もある。


韓国は中国のように政府として公式なコメントは出していないようだが、反対姿勢は共通のようだ。

日本が大陸棚追加認定を主張、韓国など反発

 国連大陸棚限界委員会は、各国が提出した資料に基づき、地質を調査し、EEZ外の大陸棚が同じ地質かどうかを判断する。その点について、韓国国土海洋部関係者は「大陸棚限界委員会小委員会が日本の提出した地質調査資料に基づき、技術的判断を下しただけで、沖ノ鳥島が島か岩礁かを区別したり、島の領有権を決定したりしたものではない」と指摘した。

日本「国連が日本の大陸棚31万キロを認定」…韓-中「事実無根」と反発

韓国も沖ノ鳥島を島と認定していない。外交部当局者は、「今回、日本が認定されたと主張する沖ノ鳥島の北方海域の大陸棚は、大陸棚限界委員会が沖ノ鳥島を起点にしたのではなく、左右の別の島々を起点にしたものだ」と指摘した。また、「沖ノ鳥島の南方海域を認めないのも、中国との摩擦を意識したのではなく、沖ノ鳥島自体が起点になれない岩であるためだ。沖ノ鳥島を起点にしたEEZも国際法は認めていない」と強調した。



沖ノ鳥島周辺海域は中国のEEZや大陸棚と接してはいない。日本海側の韓国についてはいうまでもないが同様だ。本来は、今回の大陸棚延長で権益の問題が生じるのは海域や大陸棚が接しているパラオとアメリカである。

だがこの二カ国は沖ノ鳥島を基点とする日本の大陸棚に関して反対意見を述べていない。

海上保安レポート2010 特集Web版 「科学の力で海を拓く」~大陸棚限界への挑戦~
5.沖ノ鳥島について ②

 この点に関連して、沖ノ鳥島を基点として延長する大陸棚と一部重複する大陸棚を有する可能性のあるパラオ共和国は将来の大陸棚限界画定に当たっては予断を与えぬよう要請する旨の口上書を大陸棚限界委員会に提出していますが、沖ノ鳥島から延長される大陸棚を含む日本の申請そのものについては異議を唱えていません。

 また、米国も大陸棚限界委員会に口上書を提出し、北マリアナ諸島を基点とする大陸棚が南硫黄島・母島や南鳥島を起点とする大陸棚と重複する可能性を指摘し、米国の大陸棚の限界や将来の二国間の大陸棚の境界決定に予断を与えないよう求めていますが、沖ノ鳥島を起点とする大陸棚については何ら言及していません。

大陸棚限界委員会に対する各国の申請状況
日本の申請(2008年)

米国政府は、この境界画定に影響を与えることなく、大陸棚限界委員会が日本の申請を審査し勧告を行うことについて異議を提起しないということを、日本政府に対して示している。

パラオ政府は、この境界画定に影響を与えることなく、大陸棚限界委員会が日本の申請を審査し勧告を行うことについて異議を提起しないということを、日本政府に対して示している。

japan_01.jpg

では、中国と韓国はこの大陸棚延長になぜ反対しているのだろうか。

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tag : 沖ノ鳥島 大陸棚 海洋調査 海底資源 海洋資源 韓国 海洋警察庁 中国 日本海

2012-05-05 : 沖ノ鳥島問題 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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海上保安庁がエクスプローラーAUVを導入!・・・一方、国産AUVは

昨年末に海保が導入するAUVが明らかにされた。

関連エントリ:海上保安庁に「潜水艇」が復活か・・・海洋情報部のAUV計画

ISEのエクスプローラーである。

Japan-Coast-Guard-Orders-Explorer-AUV-from-ISE.jpg

JAPAN COAST GUARD ORDERS ISE EXPLORER AUV

International Submarine Engineering Ltd. is pleased to announce that the Japan Coast Guard (JCG) has placed an order for an Explorer autonomous underwater vehicle (AUV). The vehicle will be used for marine search and recovery as well as survey operations.
The JCG Explorer will also be supplied with a light-weight self-articulating ramp based launch and recovery system which will be installed on one of their ships. This will enable the Coast Guard to launch and recover their AUV in an elevated Sea State. The launch and recovery ramp system is built by Hawboldt Industries of Chester, Nova Scotia.

2隻発注されたとのことだ。またエクスプローラーだけでなく発進回収用のシステムをカナダのHawboldt Industries社が製造し海保の測量船に装備するという。これにより荒れた海での発進改修も可能となる。同社はカナダ沿岸警備隊にも多数の機材を納入している。

Hawboldt Industries

hawboldt_ccg.jpg


23年度第4次補正予算で、海洋調査能力の向上として「拓洋」の延命工事と「昭洋」の搭載機器更新が前倒し実施されることになった。これに続く24年度予算によって「拓洋」にはAUVのための設備も搭載されるという。

平成24年度海上保安庁関係予算決定概要

○ 自律型潜水調査機器(AUV)の増強整備 528(0)百万円

海底地形等の精密なデータを取得することができる自律型潜水調査機器(AUV)の増強に要する経費。

○ AUV搭載のための大型測量船の改修 1,372(0)百万円

海洋調査の主力である大型測量船「拓洋」について、新たに搭載されるAUVのための設備改修に要する経費。

船齢から言えば「昭洋」の運用実績に基づき現「拓洋」を新型船で更新したいところだろうが、延命工事をしたうえにAUVを搭載せざるを得ないところに海保が引き続き厳しい予算状況に置かれていることを示している。



このAUV導入計画は精密な海底地形の調査を実施することによって、日本の領海・EEZの権益を確保することが目的だ。

海洋権益を保全するための海洋調査等の推進(海洋調査能力の向上)

HL_AUV.jpg


いまさら、海洋権益確保の重要性を説くまでもないだろう。むしろこの計画が行政事業レビューで一旦、予算圧縮されていたことのほうが不思議だといえる。

さてこのエクスプローラー、あまり聞きなれない方もいるだろうが、この業界(?)では有名で結構なベストセラーのようだ。有名たらしめているのが、低コスト運用で柔軟性が高く長期の自律行動が可能という点だという。

ISE develops & manufactures Autonomous Underwater Vehicles (AUVs)

活動範囲は300~6000メートルの間で調整でき、船体システムや搭載センサーを目的に応じてカスタマイズすることも可能。機材は曝露部のほか、対圧区画内の19インチラックにも電子機器とともに導入可能。ウェットペイロードにはサイドスキャンソナー、マルチビーム測深器、サブボトムプロファイラが装備されており、全て同時操作可能である。

当然、実績もある。代表的なオペレータとしてはフランス海洋開発研究所IFREMER(2隻)やアメリカ国家海洋大気局NOAAのプロジェクトに参加しているミシシッピ大学などがある。また、カナダ天然資源省も2隻導入している。海保の目的からいえば一番近い運用かもしれない。

EXPLORER Autonomous Underwater Vehicle

Explorer AUVs are owned and operated by the French research agency Ifremer (2 vehicles), the University of Southern Mississippi as part of a NOAA project, Memorial University of Newfoundland, the University of Bremen and Natural Resources Canada (2 vehicles).

Nasa.jpg
ミシシッピ大NIUSTによってNASAのLiberty Starに搭載されたエクスプローラー級AUV"Eagle Ray"

Explorer1.jpg 
IFREMERで運用されるエクスプローラーAUV

そして今年のデータシートには新たなオペレーターが追加されていた。

ISE Explorer Datasheet

…and Fukada Salvage and Marine Works.


通称「深サル」すなわち深田サルベージ建設である。同社は今や世界最大級の起重機船を使ったケーソン設置や橋梁建設をはじめとするマリコン事業で名が知られているが、国内の民間企業では珍しい有人潜水艇を保有した社名通りのサルベージ会社である。海保とのつながりでいえば東シナ海工作船事件において「沈没」した工作船の引き揚げに成功したことでも有名だ。

第十管区海上保安本部 管内概要 九州南西海域不審船事案

032.jpg


深田サルベージ
syashin.jpg 


実は同社は海保に先立って昨年前半に、エクスプローラーを2隻ISEに発注していた。

FUKADA SALVAGE ORDERS ISE EXPLORER AUV

ISE Ltd. is pleased to announce that Fukada Salvage and Marine Works Co. Ltd. has placed an order for an Explorer autonomous underwater vehicle (AUV). The vehicle will be used for commercial survey operations and is equipped with an EdgeTech 2200M sidescan sonar and sub-bottom profiler, an R2Sonics 2022 multibeam echosounder and a SeaBird FastCAT conductivity, temperature and depth sensor.

The Fukada Explorer will also be supplied with a light-weight self-articulating ramp based launch and recovery system which will be installed on one of their survey ships, the Shinkai Maru. This will enable Fukada Salvage to launch and recover their AUV up to Sea State 4.


データシートに加えられたのはこの2隻だろう。

そして、同社は今回の海保導入にもISEと組んで参加している。運用やメンテ支援を行うという。

ISE has partnered with Fukada Salvage and Marine Works Co. Ltd. of Osaka for the provision of local operations and maintenance support for the JCG Explorer AUV. ISE and Fukada Salvage have a long relationship; earlier in 2011 Fukada purchased an Explorer AUV for their own survey operations.

深サルがエクスプローラーを導入したのは自社の事業のためだけではなく、こうした運用委託・支援の受注も見込んでのことだろう。

工作船引き上げで活躍した有人潜水艇「はくよう」や今回のエクスプローラーを実際に運用している(することになる)のは、子会社の新日本海事だ。

エクスプローラーの発進改修装置も同社の作業母船に装備される。ひょっとしたら海保も必要時のみ同船を傭船するという可能性もある。

新海丸 多目的作業船 潜水艇はくよう作業母船

SKM2.jpg

同社は自社の事業でAUVを運用したり、運用委託を受けるだけでなく、ISEの代理店でもある。

新日本海事 業務案内

○システムエンジニアリング部

 海洋、並びに潜水機器の特別仕様に基ずく総合システムの設計、製造及び販売を行う。 カナダI.S.E社日本代理店。海洋研究開発機構へROVハイパードルフィンを納入致しました。

どうやらJAMSTECのROVハイパードルフィンもISE系だったようだ。

 こうしてみていくと、低コストで高性能、かつ国内サポートも問題ないAUVを海保は海外から導入するようにも見える。

だが、ここで一つの疑問がわいてくる。



国産のAUVはどこに行ってしまったのだろう、と。

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tag : 海上保安庁 海洋情報部 測量船 調査船 AUV ROV 海洋資源 海底資源 JAMSTEC

2012-02-24 : 海上保安庁 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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