陸からは窺い知ることができない海の恐怖・奄美沖漁船転覆事故

奄美沖で漁船転覆 6人不明

 23日午後6時半すぎ、奄美市名瀬港の西約120キロの東シナ海で、喜入町漁協(鹿児島市)所属の漁船「春日丸」(村田勉船長、30トン、6人乗り)が転覆しているのが見つかった。乗組員の行方は分かっていない。
 第10管区海上保安本部によると、同日午後3時20分ごろ、春日丸の遭難信号を受信。捜索中の航空機が転覆している春日丸を見つけた。

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海難:漁船転覆、2人救助4人不明 奄美大島沖

 23日午後3時20分ごろ、鹿児島県・奄美大島名瀬港の西北西約140キロの海上で、鹿児島市喜入町漁協所属の漁船「春日丸」=30トン、6人乗り=から遭難信号が出された。鹿児島海保のヘリなどが現場に急行し、同6時半すぎ、現場近くの海上で横転している春日丸を発見。


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横転したとみられる春日丸=第10管区海上保安本部提供

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鹿児島航空基地所属の航空機が赤外線カメラで撮影した船舶=23日午後6時52分撮影、10管提供

4人救助中に2人海に落ち不明 奄美沖の漁船転覆

 23日午後6時半ごろ、鹿児島県奄美大島の名瀬(なぜ)港(奄美市)の西北西約120キロ沖で、鹿児島市喜入(きいれ)町の春日水産所属のはえなわ漁船春日丸(北川勝人船長、30トン)が転覆しているのを、捜索中の第10管区海上保安本部(鹿児島市)の航空機が見つけた。乗組員の男性6人の行方が分からなくなった。

 10管は巡視船などを現場に派遣し捜索したところ、午後9時40分ごろ、奄美海保の巡視船が名瀬港の西北西約130キロの海上で浮いた物につかまって手を振っている4人を発見。午後10時45分ごろ、4人を一時ゴムボートで救助したが、ゴムボートごと巡視船に移そうとしたところ傾き、2人が海に落ちて再び行方不明になった。残る2人は午後11時ごろ船に収容した。

 10管によると、救助されたのは機関長・村田勉さん(44)=鹿児島市喜入生見町=と、松井章彦さん(45)=鹿児島市紫原7丁目。2人とも足をサメにかまれて出血がひどいため、巡視船で24日午前1時ごろ、奄美市の名瀬港に運んだ。行方不明の2人と一緒に海上保安官1人も海に落ちたが救助された。乗組員4人は救命胴衣をつけていなかったという。



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海上保安庁の巡視船に救助され、病院に運ばれる漁船の乗組員=24日午前1時48分、鹿児島県奄美市の名瀬港
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海上保安庁の巡視船に救助され、病院に運ばれる漁船の乗組員=24日午前1時52分、鹿児島県奄美市の名瀬港



奄美沖の漁船転覆、さらに2人救助 16キロ先で漂流

 鹿児島県奄美大島沖の海上で23日、鹿児島市の喜入(きいれ)町漁協所属のはえなわ漁船春日丸(30トン)が転覆し乗組員6人が行方不明になった事故で、第10管区海上保安本部(鹿児島市)は24日午前6時17分ごろ、さらに2人を海上で救助した。これで救助者は計4人になった。残る2人の行方を捜している。



漁船転覆:24日朝までに4人を救助 2人は依然不明

 10管によると、24日午前6時15分ごろ、奄美大島名瀬港の西北西約105キロの海上で、11管所属の巡視船「くだか」の搭載艇が、浮輪につかまって漂流している北川さんらを発見し救助。ヘリで奄美空港に運ばれ、奄美市内の病院に入院した。2人は足に切り傷を負ったが、歩いて救急車に乗り込んだという。



転覆漁船長ら2人新たに救助、転落2人なお不明
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海上保安庁のヘリコプターで搬送された春日丸の北川船長(中央)(24日午前9時44分、奄美空港で)=野本裕人撮影

「絶対ロストするな!」奄美沖事故、救助動画を海保公開

 鹿児島県奄美大島沖で起きた漁船転覆事故で、第10管区海上保安本部は25日、船長の北川勝人さん(46)と下池力さん(40)を24日早朝に暗い海から小型船艇までひっぱりあげる様子を動画で公開した。

 事故発生から約15時間後の午前6時10分ごろ。海は暗く荒れており、サーチライトを時折隠すほど波が高い。「2人! 2人!」「分かりました! すぐ行きます!」「絶対ロストするな!(見失うな)」

 波間に見え隠れする漁船の乗組員に、巡視船「くだか」搭載の小型船艇が近づく。


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荒れた暗い海から小型船艇に引き上げられる春日丸の乗組員(中央)=24日午前6時15分前後、奄美大島名瀬港西北西約104キロの海上、第10管区海上保安本部提供



漁船転覆で救助の2人、再び荒れたサメの海へ

 海上保安官3人が5人乗りゴムボート(長さ約5メートル、幅約2メートル)で救助に向かう途中、別の2人も発見した。

 船員4人を乗せるとボートは定員超過になるが、波の高さは約4メートルに達しており、「荒天である上、4人の体力消耗が激しい」として救助活動を続行。午後10時45分頃、4人をボートに引き揚げた。

 このうち、松山和則さん(46)(鹿児島県指宿市)はサメにかまれて負傷し、佐々木弘さん(46)(宮城県気仙沼市)は意識がなかったという。

 ボートをワイヤでかいもんにつり上げる作業が始まった直後の同11時頃、大きなうねりが襲い、ボート内に大量の海水が浸入した。ボートの前方が下に大きく傾き、前方にいた佐々木さんと松山さん、海上保安官1人の計3人が海に転落。保安官は投げ入れられた救命浮輪で救助されたが、佐々木さん、松山さんは約45分間の捜索でも発見に至らなかった。

 収容した村田勉さん(44)(鹿児島市)と松井章彦さん(45)(同市)の治療が必要と判断し、かいもんは同11時45分に現場を離れた。

 ボートには救命胴衣2着を用意していたが、着用させる余裕がなかったという。

 10管の野久保薫・警備救難部次長は「法律を守ることが前提で定員超過のボートをつり上げる訓練などは行っていないが、一刻を争う状況でやむを得なかった。全力を尽くしたが、2人を収容できなかったことは誠に残念」と語った。


救助ボート定員超過、つり上げ中うねりで海中へ

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23日深夜の救助活動に使用された「かいもん」のゴムボート(第10管区海上保安本部提供)

関連エントリ:世界の艦船4月号「韓国海洋警察庁の現況?」

現場海域は15メートルの強風

現場海域は地元で「台湾坊主」と恐れられている風速15メートル前後の強風が吹き、第10管区海上保安本部は「天候の急変が転覆につながった可能性がある」とみている。

 春日丸が所属する喜入町漁協(鹿児島市)の漁船も捜索に加わろうとしたが、10管本部は悪天候で二次災害の危険があるとして自粛を求めた。



漁船転覆の漁師、襲ったのは大型ザメか 最大5メートル

 現場海域で村田さんと松井さんを襲ったサメについて、沖縄県の沖縄美(ちゅ)ら海水族館の魚類課の佐藤圭一さんは、傷の大きさなどから「イタチザメや大型のメジロザメ類の可能性が高い」と話した。



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サメにかまれ「絶対帰る」励まし合い 奄美沖漁船 救助の乗組員

 村田さんによると、海保側は「定員オーバーなので2回に分けて救助する」と伝えたが、体力の限界を感じていた村田さんらは4人を一度に救助するよう頼み、海保側も応じたという。

 ボートに乗る際、佐々木弘さん(46)=宮城県気仙沼市=は気を失った状態だった。巡視船にボートを引き上げた時に大波を受け、前方にいた海上保安官1人を含む3人が投げ出され、佐々木さんと松山和則さん(46)=鹿児島県指宿市=がそのまま行方不明となったという。

 村田さんは「もう少しで4人とも助かったのに悔しい。ただ、海保はやれるだけのことはやってくれた」と目に涙を浮かべながら話した。

 転覆の状況を「右舷に横波を受けて船が横倒しになり、5分もたたないうちに船が縦に沈んでいった」と振り返った。夜になると、周囲に体長1メートルほどのサメが数匹現れ、4人は次々と足をかまれた。村田さんも4カ所かまれ、スプーンで肉をえぐられたような傷ができた。

 血が止まらずに次第に体力も失われる中、行方不明となった松山さんを中心に「絶対に帰るんだ」と励まし合ったという。



「生きるぞ」サメの群れと格闘、転覆の生還者語る

 操舵(そうだ)室にいた機関長の村田勉さんは遭難信号を発信。急激に海水が入り込み、北川勝人船長は救命胴衣を着る指示を出す余裕もなく、脱出するだけで精いっぱいだったという。

 転覆直後、北川船長ら乗組員6人は救命いかだに乗り移ったが、転覆の衝撃で破損したのか、少しずつ空気が抜けていった。いかだをあきらめ、北川船長と下池力さんは浮輪や木枠をつかんで漂流。村田さんら他の4人は発泡スチロールや漁具などをロープで体に縛り付け、離ればなれにならないように互いにつないだ。荒れた海で4人は漁船からどんどん遠ざかり、そのうちにサメの群れに襲われた。現場海域には、どう猛なイタチザメなどが生息しており、村田さんは両脚をかまれながらも、体長1メートルほどのサメ2匹と格闘し、両腕で締め付けるなどして殺したという。



奄美沖転覆:船は漂流後に沈没か

 第10管区海上保安本部(鹿児島市)は26日、鹿児島県奄美大島沖の東シナ海で転覆したはえ縄漁船「春日丸」=6人乗り、30トン=が沈没した可能性が高い、と発表した。春日丸は転覆後、船首を上にして漂流していたが、25日午後8時ごろ、奄美市名瀬港の西92キロの海上で巡視船が確認したのを最後に見えなくなったという。

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転覆し海面に船首を出して浮かぶ「春日丸」=鹿児島県奄美市沖で2012年3月24日午前10時17分、本社ヘリから矢頭智剛撮影

事故調査官、船長らを聴取=漁船転覆事故-鹿児島・奄美

 鹿児島県・奄美大島沖のはえ縄漁船「春日丸」転覆事故で、運輸安全委員会の船舶事故調査官3人は26日、奄美大島の病院を訪れ、救助された北川勝人船長(46)ら2人から事情聴取した。27日は残りの乗組員2人と搬送作業に当たった消防署員から聴取する方針。
 井本信一調査官によると、船長らに対する聴取は約3時間半に及び、事故当時の状況などについて質問。船長は「左舷側に転覆した。(同時に救助された下池力さんと)2人で同じ漁具やブイのようなものにつかまり、励まし合った」などと答えた。積載状況や整備状況については問題がなかったとする認識を示したという。



2人転落・不明の経緯調査へ…漁船転覆で安全委

 鹿児島県・奄美大島沖の東シナ海で23日、鹿児島市の喜入町漁協所属のはえ縄漁船「春日丸」(30トン、6人乗り組み)が転覆した事故で、運輸安全委員会の船舶事故調査官2人が24日午後、第10管区海上保安本部(鹿児島市)などを訪れ、事故原因の調査を始めた。

 調査官はいったんゴムボートで救助後、2人が転落して行方不明になった経緯も調査する考えを示した。



奄美沖の事故、捜索続く 運輸安全委も調査

 運輸安全委員会の船舶事故調査官2人は同日、10管や春日丸を保有する鹿児島市の春日水産を訪れ、調査を開始。井本信一調査官は報道陣に対し、23日深夜に海保が春日丸の乗組員4人を定員オーバーの状態でゴムボートにいったん乗せた後、佐々木さんと松山さんが再び海に転落し、行方不明になった経緯などを調査すると説明した。

 一方、春日丸が横転した際、6人は漁船に備え付けられた空気で膨らむ救命いかだに乗り込んだものの、空気が抜けてしまい、ほかの浮遊物に移ったことが判明。10管によると、救助された乗組員が事故発生時の状況を説明したという。

 10管は24日早朝の北川船長らの救助作業の動画も公開。この際にも救難艇が定員を超過したが、野久保薫・警備救難部次長は「遭難者の消耗が激しかった」ための緊急的措置だと説明した。




売却され回航の元フェリー漂流、海保が救助活動

 26日午前9時45分頃、鹿児島県・屋久島の宮之浦港の北約11キロの海上で、広島県・尾道港からインドネシアに回航中の旅客船「MASAGENA(マサゲナ)」(全長72メートル、833トン、12人乗り組み)から「荒天のため機関室が浸水し、電気が止まった」と第10管区海上保安本部に無線連絡があった。

 自力航行できなくなり屋久島方向へ漂流している。海保のヘリコプターが午後0時半頃、現場に到着し、乗組員の救助活動を始めた。

 10管によると、乗組員はインドネシア人で、けが人はない模様。


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乗組員の救助活動が続く旅客船「マサゲナ」(26日午後1時23分、鹿児島県・屋久島沖で、読売ヘリから)=泉祥平撮影




釣り船転覆、2人死亡1人不明…白老沖

 25日午前10時25分頃、第1管区海上保安本部(小樽市)に「5人乗り漁船が転覆した」と通報があった。

 1管本部苫小牧海上保安署で調べたところ、白老町の白老港から南東約10キロの海上でプレジャーボートが転覆しており、乗っていた5人のうち4人は近くの遊漁船に救助されたが、理容業中原和彦さん(64)(登別市桜木町)と、会社員門田(もんた)富夫さん(64)(同)の2人が死亡。無職菊池久男さん(65)(同)の行方は分からず、1管本部で捜索している。

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転覆した釣り船(25日午前11時40分撮影=第1管区海上保安本部提供)

釣り船 2度横波受けて転覆か

25日、北海道白老町の沖合で釣り船が転覆し、2人が死亡、1人が行方不明になっている事故で、目撃者の話から船は2度、横波を受けて転覆したとみられ、海上保安本部は現場周辺で捜索を続けるとともに今後、船長などから話を聞いて転覆した原因を調べることにしています。

25日午前10時半ごろ、北海道白老町の南東10キロの沖合で、5人が乗った釣り船、「MIHO VII(ローマ数字の7)」が転覆し、いずれも乗客で登別市の中原和彦さん(64)と門田富夫さん(64)が死亡、菊池久男さん(65)の行方が分からなくなっています。
第1管区海上保安本部は現場の周辺に巡視船や巡視艇のほか、ヘリコプターも出して捜索を続けています。
25日、転覆を目撃し救助活動に当たった人によりますと、「MIHO VII」は横波をかぶって傾き、客たちが船体にしがみついていたところ、再び横波を受けて転覆したということです。
海上保安本部は、今後、船長などから当時の状況について話を聞くとともに、船を登別市の港にえい航して船体を調査し転覆した原因を調べることにしています。



釣り船転覆 追い波が原因か

 北海道白老町沖でプレジャーボートが転覆し、2人が死亡、1人が行方不明となった事故で、この船が後方からの「追い波」を受けてバランスを崩して転覆した可能性があることが26日、第1管区海上保安本部(北海道小樽市)の調べで分かった。

 1管本部や救助に当たった遊漁船の関係者などによると、5人を乗せたプレジャーボートは25日午前10時頃、しけてきたことから釣りを中止し、他の遊漁船とともに登別漁港に戻る途中で転覆した。

 ボートは遊漁船の約100メートル後方で、船体が見えなくなるほどの横波を受けて浸水。右舷船尾から沈み始め、乗っていた人たちがバケツで水をくみ出していたところ、再び高波をかぶって転覆した。

 1管本部では、陸に向かって航行中、後方からの波でボートが横を向いてしまうブローチング現象が起き、バランスを崩した可能性があるとみて詳しく調べている。



白老沖転覆 釣り船をえい航 運輸安全委が調査開始

国土交通省運輸安全委員会の船舶事故調査官2人も現地入りし、事故原因の調査を始めた。

この事故で、国の運輸安全委員会の船舶事故調査官2人が苫小牧海上保安署に入り、当時の状況などを調べています。
調査官は、当時の風や波の状況、それに乗っていた5人の状況などについて転覆した釣り船の船長や客、それに救助に当たった漁船の乗組員などから話を聞くほか、船体の状況なども調べて事故原因の究明を進めることにしています。
国の運輸安全委員会の濱田真人船舶事故調査官は「事故の状況について関係者から丁寧に話を聞いていく。予断を持たずに事故原因の究明に当たりたい」と話しています。

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2012-03-24 : 未分類 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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