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海上保安庁のS-76D巡視船搭載計画・韓国海洋警察がS-92導入

2月に海保の航空勢力にかかわる重大なニュースが発表された。S-76Dの発注である。

海上保安庁、シコルスキーS-76Dを4機を発注

シコルスキーと三菱商事は2012年2月14日、シンガポール・エアショーで日本の海上保安庁から4機のS-76Dを受注したことを発表しました。これらは先の大津波で破壊された機体の代替機とみられています。

海上保安庁ではこれまでも数機のS-76を使用してきましたが、今回発注したのはシリーズ最新型のS-76Dです。S-76DはエンジンをパワフルなP&Wカナダ製のPW210Sに換装し、全複合材製のローターブレードや、フランスのタレス社による統合されたグラスコクピットとオートパイロット、アクティブ制振装置、自己診断装置などを標準で装備しています。また、オプションでローターブレードの防氷装置も用意され、これにより全天候飛行能力も獲得します。

Japan Coast Guard Selects S-76D™ Helicopter for Search and Rescue Helicopter Program

February 14, 2012
SINGAPORE AIR SHOW, Singapore - Sikorsky Aircraft Corporation, a subsidiary of United Technologies Corp. (NYSE:UTX), and Mitsubishi Corporation have announced a contract with the Japan Coast Guard (JCG) for four S-76D™ helicopters, which will replace several JCG helicopters that were damaged in the tsunami of 2011.
The Japan Coast Guard has flown various legacy models of the Sikorsky S-76® helicopter for many years.

JCG_S76D.jpg


最初に挙げた記事にあるように、東日本大震災での被災損失機の代替と見る向きもあるようだが、事実はそうではないだろう。というのも既に、被災損失分については既に補充が始まっているからだ(関連するヘリ配置転換については別のエントリで纏める)。

S-76Dになるというのは以前のエントリで推測したとおりだった。いや、それ以前にS-76Dが次期ヘリコプターとして選定されたという話があった。

関連エントリ:海上保安庁が災害対応強化型巡視船艇を建造、新型ヘリも導入へ

s_76.jpg

海上保安庁はAW139を継続して調達中だ。ここでさらに新型ヘリを導入するとなれば異なる目的があると考えるのが筋だろう。AW139は海保の統一機種として採用されたが、実際にはPLH(ヘリ搭載型巡視船)に搭載された機体はない。海保は陸上基地機としてのAW139と巡視船搭載機としてのS-76Dの二本立てで航空勢力整備を図るということなのだろう。

S-76D.jpg
海上保安庁が4機を発注したS-76D

一方で、4機とその後の導入が進むと考えても、現行のPLH搭載機ベル212をすべて更新するには足りないし間に合わない。そのため、海保は既存の陸上配備機ベル412のPLH搭載を計画しているという。

1機搭載型PLHの後期建造型である「りゅうきゅう」「だいせん」についてはヘリ甲板・格納庫ともにベル412とS-76Cの搭載が考慮されていた。「りゅうきゅう」が11管区に配備される際にはベル412を搭載していたとされるが、実際には運用されず航空基地へのフェリーを行っただけだった。


※当エントリについて某所より連絡がありましたので一部記述を変更しています。


さて、シンガポール・エアショーでシコルスキーはもうひとつコーストガードからの受注を発表した。それは韓国海洋警察からのものだった。

韓国海洋警察庁、多目的ヘリコプターにシコルスキーS-92を選定

シコルスキーは2012年2月14日、シンガポール・エアショーで韓国海洋警察庁とS-92ヘリコプター1機の契約を結んだことを発表しました。

韓国海洋警察庁では捜索救難、緊急医療サービス、海洋警察任務、人員輸送に使用する多目的ヘリコプターの選定を進めており、候補3機種の中からS-92を選定しました。今後数年間に3機のS-92が追加されるとみられています。

KCG_S92.jpg

多目的ヘリコプターとされているが、この計画の直接のきっかけとなったのは延坪島砲撃だろう。このとき、北方限界線(NLL)付近の離島住民の避難が課題となった。また、韓国が本格参加を決めたPSIでの検査要員の移乗にも使われるという。

そして、直接触れられてはいないが竹島警備もその念頭に置かれていることは想像に難くない。

関連エントリ:韓国の「竹島」場外乱闘と海警大型ヘリ導入計画

S-92は韓国警察庁が運用するMi-172ほどの大きさはないが、同国では空軍が大統領専用ヘリとして導入しており、調達や整備にも都合がいいと思われる。

日本周辺国の軍事兵器 - S-92大統領用ヘリコプター「ヘリバス」

また、特殊作戦ヘリとしてみても、日本では海保のEC225対抗馬として争い(不採用)、警視庁で導入されたことを考えれば問題がないように思える。

関連エントリ:警察庁が特殊作戦用ヘリとしてS-92を採用

img20090725211307554.jpg
17年度予算概要に描かれた海保仕様のS-92
実際に選定されたのはユーロコプターのEC225であった

警視庁向けS-92は昨年末に日本に搬入され、年度末から運用を開始したようだ今月号の航空情報によると7月ごろより運用開始予定だという。

日本で初めてシコルスキーS-92がデビュー

シコルスキー社の最新鋭大型双発ヘリコプターS-92(JA02MP)が日本で初めて登場しました。シコルスキーS-92は警視庁航空隊のアエロスパシアルAS332L1「おおぞら2号」JA9678の後継機として導入する大型ヘリコプターで、捜索救難、人員・物資輸送などに運用される予定です。左舷前方には救助用レスキューホイストとバブルウィンドの大型スライドドア、サーチライト等が装備されています。エンジンはFADEC装備のCT7-8を2基搭載、離陸出力は1基2400shp、最大連続出力は2050shp、片発停止時の緊急出力は2分間まで2500shpです。標準燃料タンクは胴体の左右にあるスポソン内にあり、補助タンクも搭載することができます。コクピットは4面の液晶ディスプレイのグラスコクピット、キャビンは標準座席が19席で最大23席仕様、非常用脱出口はランプドアのほかに4ヶ所あり、さらに10個の窓も外側へ押し出せば脱出口となります。警視庁には2011年度末までに納入される予定です。


当初は隠されていた「警視庁」の文字も露になっている。

2011年11月7日 東京ヘリポートvol1
警視庁~S-92~
Sikorsky S-92 Helibus 航空フォト(写真)


警視庁のAS332後継として、EC225を押しのけての採用となったそうだが、海保の採用競争で破れたS-92が警視庁や韓国海洋警察で導入されるというのは興味深く感じる。

関連エントリ:日本で好調なユーロコプターを代表する機体?

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tag : 海上保安庁 巡視船 PLH ベル 412 シコルスキー 韓国 海洋警察庁

2012-05-07 : 海上保安庁 : トラックバック : 0
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