差し押さえで資金を稼ぐシー・シェパード、根底にある意識

以前のブログでシー・シェパードの妨害船「スティーブ・アーウィン」が英国裁判所によって差し押さえられてことをお伝えした。

関連エントリ:IWCで名指し非難されたシーシェパード、差し押さえられる

同船は、もともとスコットランド漁業保護庁SFPAの漁業取締船で、現在はシー・シェパードの海上戦力である自称「ネプチューン艦隊」の旗艦的存在だ。

関連エントリ:シーシェパードのスティーブ・アーウィン号は元軍艦?

同船が差し押さえられたことによってシー・シェパードの海上活動にかなりの制限が出てくることが期待された。

当然、シー・シェパード側も支持者に支援(具体的には「金」)を呼びかけた。

反捕鯨船差し押さえ=漁網破り訴訟中-英裁判所

 タイムズ・オブ・マルタ紙(電子版)によると、SSは昨年、リビア沖でクロマグロ漁をしていた地中海の島国マルタの漁船の網を破り、約600匹を逃がした。これに対し船主側がSSを相手取り、旧宗主国である英国の裁判所に損害賠償請求訴訟を起こしていた。
 クロマグロ保護を訴えるSSは、漁船は違法操業をしていたと主張。また、預託金約140万ドル(約1億1000万円)を納めなければ抗議船を取り戻せず、日本の調査捕鯨船などからクジラを守れなくなる恐れがあるとして、ウェブサイトを通じ、支持者らに寄付を求めている。

「シーシェパードの船を助けて!」Facebookに投稿したカナダのロックバンドに賛否両論の嵐。

「シーシェパードの船を助ける手助けをしてほしい。スティーブ・アーウィン号が君らの助けを必要としているんだ。アニマル・プラネットのTV番組『Whale Wars』を見てシーシェパードを知っている人もいるだろう。ポール・ワトソン船長が率いるこのシーシェパードは、航海しながらイルカ、鯨、鮫などの殺害を阻止しようとしているんだ。」

この投稿には7月15日に英国で航海を止められてしまったというスティーブ・アーウィン号に関する記事が添付されており、それを見た多くのファンらがニッケルバックに猛烈に反発した。

「もうニッケルバックのファンはやめるぜ」「悪いけど、ニッケルバックにはバイバイを言う時期だわ」「さよなら、ニッケルバック。こんな人をサポートする君達のファンなんてやってらんない」

このような多くの反発コメントと並び、「サポートしてくれてありがとう!」と彼らのシーシェパード擁護を絶賛するコメントも多くあり、双方の言い分が真っ二つに割れている状態である。

こうした募金・・・というより集金活動は彼らの得意技だ。いや、むしろこうした他人の金で活動しているのが彼らの本質である。

シー・シェパードの底力 募金総額2週間で約4000万円 抗議船救出キャンペーンで

 シーシェパードはこの思わぬ危機に、全世界にいるサポーターへ「SAVE OUR SHIP(私たちの船を救ってくれ)」を訴え、緊急募金を呼びかけました。

 キャンペーンを始めてから2週間、そして、供託金を納める最終期限を2週間あまりにして、その募金額が50万ドル(約4000万円 全体の37%)ほどになったというのです。

 あくまで、シーシェパードが発表した数字なので、いつも虚偽報告を行う彼らの事ですから、正確な数字ではないかもしれませんが、たった2週間でそんな大金が集まったことは決して見逃す事はできません。

いままで「クジラ・イルカを救え!」「マグロを救え!」と言っていた団体が今度は「俺たちを救え!!」と言っているのだからおかしな話ではあるのだが、そんなものにお金を出す人は世界に結構いるらしい。

反捕鯨団体に5600万円の寄付=差し押さえの抗議船取り戻す

【シドニー時事】反捕鯨団体シー・シェパード(SS)は2日、英国で争われている損害賠償訴訟で差し押さえられたSSの抗議船「スティーブ・アーウィン号」を取り戻すために必要な52万ポンド(約6500万円)の預託金を払い込んだことを明らかにした。SSのウェブサイトによると、2週間足らずで約5600万円以上の寄付が集まったという。


 どうやら、ワトソンは必要な供託金を大目に発表し、さらなる資金を得たようである。

「救え救え詐欺」で集められたお金が、シーシェパード幹部の懐に落ちていく

 SSは供託金52万ポンド(6700万円)を支払い、その差し押さえ措置を解きましたが、ワトソンは、船を解放するために、141万ドル(1億1000万円)が必要だと言って、「スティーブ号を救って欲しい」と大々的なPR作戦を展開し、寄付を募りました。

 きっと、抗議船の解放キャンペーンで余分に受け取った資金は、他のキャンペーンへと自動的に回されるしょう。SSの年間報告書を見ると、ワトソンの給料は年々、上がっていますから、マルタの水産業者の法廷闘争をダシにした、「救え救え詐欺」は、彼ら団体幹部の懐に落ちると言っても過言ではありません。

だが、必死の「金集め」はそれだけ彼らに負担を与え、妨害活動への影響させることもできるという証明になった。いずれ解放されるにしろ、すくなくとも船は足止めできることが証明されたのだ。

シー・シェパード抗議船が英国で差し押さえ 日本政府が取るべき打開策のヒント

 日本の捕鯨船を襲撃する反捕鯨団体、シー・シェパード(SS)の抗議船スティーブ・アーウィン号が先月15日、寄港先の英シェットランド諸島で、地元の裁判所に差し押さえられた。妨害活動で損害を被ったマルタの水産業者が英国で民事訴訟を起こし勝訴、裁判所がその賠償額に値する資産を担保にするためだった。SSは結局、52万ポンド(6800万円)の供託金を納め、抗議船の差し押さえ措置を解いた。これまで、SSの猛威を抑えきれなかった日本政府にとって、マルタの業者の“一刺し”は、現状を打開するための突破口になるかもしれない。(佐々木正明)


ただ、彼らの反捕鯨活動はなにも洋上でだけ行われているのではない。

日本の捕鯨中止により派手な映像の撮影が今後難しくなるのではないかということになると、すぐさま新たな企画を打ち出してきた。

シーシェパードの反捕鯨TVシリーズ「鯨戦争」にスピンオフ 米アニマルプラネットが企画

 米アニマルプラネットで現在、放送中の反捕鯨番組「Whale Wars(鯨戦争)」のスピンオフ番組が製作されるようだ。

 新しく製作される番組の内容は、フェロー諸島で行われる捕鯨への抗議活動を中心にしたものになるとのこと。撮影は7月15日よりスタートしており、シーシェパードの“Operation Ferocious Isles”キャンペーンが終了するまで続けられるという。同番組の放送日時や、話数などの詳細は未定。

以前より捕鯨の様子などをYoutubeなどにアップし支持者を刺激してきたフェロー諸島での活動を「Whale Wars」のスピンオフ番組として制作するつもりのようだ。

デンマーク・フェロー諸島の捕鯨

そして、シー・シェパードにとって、活動に船も必要としない新たなる資金源、稼ぎ場所がある。

おわかりだろうが、日本の和歌山県太地町だ。

シー・シェパード、イルカ漁妨害を再開へ 和歌山県太地町に活動家を送り込み

 9月1日から解禁される和歌山県太地町の追い込みイルカ漁について、米国の反捕鯨団体、シー・シェパード(SS)が、活動家を太地町に送り込み、漁の妨害を行う準備を進めていることが31日、わかった。SSは昨年も9月から幹部を太地町に長期常駐させ、妨害キャンペーンを展開。和歌山県警や第5管区海上保安本部は今年、現地での警備態勢を強化することにしているが、SS以外の反捕鯨グループの動きもあり、妨害活動はさらに激化することが予想される。

 SS関係者によると、SSは今年3月まで行われた昨期の妨害キャンペーンに引き続き、今期も「コーヴ・ガーディアンズ」(入り江監視隊)を組織。団体の主要メンバーを常駐させた上で、世界中からボランティアを募り、来年3月までの6カ月間、漁師らに圧力をかけるという。

他の団体も動いている。シー・シェパードのスポンサーで資金を提供した船に名前も付けられたアディ・ギル氏が直接乗り出してきているという。こちらは洋上での活動も懸念されているという。

 一方、米国の企業経営者で、動物愛護活動に熱心なアディ・ギル氏が自らのグループを組織し、イルカ漁への抗議活動を行う構えを見せている。ギル氏は今年1月に来日し、和歌山県でプレジャーボートを購入。海上保安本部は、海上で妨害を行う恐れがあるとして、動向を注視している。

本来、この地域で抗議活動を行っていたのは、ジャック・オバリー氏で映画「ザ・コーヴ」も撮影された。

 また、イルカ漁を隠し撮りし、2010年の米アカデミー賞を獲得した「ザ・コーヴ」に出演のイルカ保護活動家、リック・オバリー氏は26日に来日。9月1日に、20人ほどの仲間とともに太地町を訪れ、現地で抗議活動を行うことにしている。

彼らも活動しているのだが、この映画で世界から注目を集め、シー・シェパードは、さも自分たちが最初に抗議活動を行っていたかのような我が物顔でやってきたのだ。まるで捕鯨反対運動の旗をグリーン・ピースから奪い取った時と同じように。

太地町は複数の団体との「闘い」に巻き込まれるわけである。

特集ワイド:イルカ漁解禁の太地町ルポ 捕鯨は文化か蛮行か

 米国のNPО「アース・アイランド研究所」は、今年のイルカの追い込み漁の解禁に合わせ、イルカ救援活動のカリスマ的存在、リック・オバリーさん(71)を担当責任者として「日本のイルカを救おう」キャンペーンを展開。「太地町でイルカのために祈りをささげよう」と呼び掛けた。これに応じたボランティア18人を含む11カ国の23人が来日。オバリーさんらは「平和的にイルカ救援を訴える」と述べ、「シー・シェパード」のような過激な団体とは一線を画すと強調した。

オバリー氏らも本質的にはシー・シェパードと変わらない。自分たちの価値観を日本やイルカに押し付けているにすぎないのだ。

 映画「ザ・コーヴ」では、太地町のイルカ漁を撮影するクルーの案内役をしたオバリーさん。「なぜ捕獲に反対するのか」と問うと、「イルカは『海の人間』だ」との答えが返ってきた。

それがこの「海の人間」という言葉によく表れている。根底にあるのは、あくまで「人間優位」「人間基準」なのだ。そしてその基準となる「人間」には、地元の人間つまり日本人は含まれていないのだろう。

Divine Wind Buys Time for Dolphins in Taiji

無防備なイルカを殺戮する毎年恒例の恐ろしい計画は、9月1日から正式に太地町で始まった。しかし「タラス」台風の丁度いい到着によって少なくとも1週間はイルカの虐殺が防がれている。
今年の海は日本に対して親切ではない。しかし、その一方で日本こそ海に対してしばしばつらく当たってきたのだ。

彼らは、100人近い死者行方不明者を出した台風12号のおかげでイルカが救われた、などと主張しているのだ。そして、さらには(はっきりとはいわないが)津波や台風で大勢の日本人が犠牲になるのも、日本の行いからすれば当然だとまで考えている。津波のあとで、日本の被害は当然の天罰と読み取れる記述が批判を受けて謝罪したが、そんなものは表面だけで、内心は多くの日本人が犠牲になっていることを喜んでいるとしか思えない。

捕鯨:和歌山・太地町漁協に「殺す」と脅迫状

 今月から鯨類追い込み網漁を始めた和歌山県太地町漁協に、日本語と英語で「殺す」などと書かれた脅迫状が届いていたことが分かった。県警が脅迫事件として捜査している。

 同漁協によると、脅迫状が届いたのは14日。封筒にA4判の紙2枚が入っており、香港の消印があった。差出人の名前はなかった。紙は、インターネットの動画サイトの画面を印刷したとみられ、日本語で「殺す」、英語で「KILL」などと書かれていた。漁協職員の姿が映っており、首の部分にカッターのようなもので切り込みが入っていた。同漁協は15日、新宮署に被害届を提出。「これまでも漁への抗議文が届いたことはあったが、今回は過激で気持ちが悪い」としている。

この脅迫状が反捕鯨団体によるものだという証拠はまだない。反・反捕鯨派による偽装工作の線だってありうるだろう。しかし、このような行為を反捕鯨派が行ってもおかしくはないと思われていることをよく考えてみることだ。

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テーマ : エコテロ・シーシェパード
ジャンル : 政治・経済

tag : シー・シェパード 捕鯨・反捕鯨 太地町

2011-09-18 : 捕鯨・環境問題 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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No title
今期の調査捕鯨では、海保ではなく水産庁から監視船が派遣されるような主旨が農水大臣の会見で明らかになりました。おそらく海保隊員も乗船するとは思いますが、本格的に監視船が出される事になったので捕鯨船には最低限の連絡兼航路指示要員を乗せて、対処部隊は全て監視船に乗せるといった形になるのでしょうか。
2011-10-05 14:19 : 謎の捕鯨船 URL : 編集
捕鯨護衛船
その件に関しては、新たなエントリで述べる予定です。
ただ、捕鯨船団が自前のキャッチャーボートを警備担当船に割り当てていた代わりに、水産庁取締船が使われるだけかもしれません。そうなると、警備というより採証担当の海保派遣部隊は以前と同様本丸である母船の日新丸に配置される可能性もあります。

水産庁取締船であれば放水銃や警告弾の取り扱い(そして採証)に慣れた乗員もいるので、さらに海保から人員を派遣するのであれば分散したほうがいいでしょう。
2011-10-05 20:20 : 蒼海管理人 URL : 編集
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