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相次ぐ海保の不祥事、ついに事故で死者が・・・

このところ海上保安官の不祥事・犯罪が相次いでいる。

海上保安官を傷害容疑で逮捕=地下鉄駅で男性殴る-大阪府警
海上保安官がエスカレーター逆行し男性殴る

金沢海保の職員 飲酒運転で停職
海上保安官酒気帯び停職2か月

上記2件はいずれも個人での職務外でのものだが、より深刻なのは業務に関係するものである(だからといって、上記2件が軽いものであるというわけではない)。

横浜海上保安部の57歳男性職員、海上保安官手帳を紛失し懲戒処分(記事削除)

この件では転勤の際のゴミにまぎれたということなので、外部に流出した危険性は低いが、少し前にもUSCG訪問予定の海上保安官が用意していた制服を置き引きされたという事件もあった。
海上保安庁ではこのような流出した備品を使った犯罪が大きな問題となったことはない(マニアによる船内備品の窃盗や転売、払い下げ巡視艇の悪用は例がある)が、警察では最近暴力団対策の捜査車両が盗難され犯罪に使われたという。


さらには、これら個人での犯罪とは異なる重大な不祥事、組織としての業務を行っている際の事故がおきてしまった。
しかも、死者まで出ている。

石川・輪島港で転覆、2人死亡 海保の船えい航中

 19日午前7時半ごろ、石川県輪島市の輪島港で、タグボート第12喜多丸(19トン)が転覆し、輪島市気勝平町、船長水谷一義さん(63)と同市杉平町、乗組員広瀬若光さん(46)の2人が海に投げ出された。七尾海上保安部や地元消防が捜索し、2人は救助されたが、水谷さんは間もなく死亡、広瀬さんも搬送先の病院で死亡が確認された。

 海保によると、第12喜多丸は別のタグボートとともに、海上保安学校(京都府舞鶴市)の練習船みうら(約3千トン)をえい航していた。第12喜多丸が船首、別のタグボートが船尾をロープでつないでいた。

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転覆した第12喜多丸、奥の海上には巡視船「みうら」

通常、大型巡視船はバウスラスタなどがあり自力出港が可能だ。
例外としては慣れていない港、観閲式などで「上乗せ客」が多数いる場合などで曳船が使用される。

今回の場合、天候が悪く自力出港が出来なかったという。

タグボート転覆2人死亡=海保練習船の出港作業中-石川

 七尾海上保安部によると、事故当時は風雨が強く、練習船が自力で出港できなかったため、タグボートが練習船を沖へ引き出す作業をしていた。


「みうら」は地元海上保安部から捜査を受ける立場となってしまったのである。

20110920-316352-1-L.jpg


タグボート転覆、海保が練習船船長らを事情聴取

 石川県輪島市の輪島港で海上保安学校の練習船「みうら」を引航していたタグボートが転覆し、乗組員2人が死亡した事故で、七尾海上保安部は20日午前、業務上過失致死の疑いもあるとして、七尾港に入港した練習船の船内で篠原武次船長(59)らから当時の状況などについて事情聴取を始めた。

 輪島港を出発した練習船は20日午前8時前、七尾海保がある七尾港に到着。海保職員が船内に乗り込み、写真を撮影するなどした。同日中にも、練習船と、輪島港で転覆したまま係留されているタグボートの実況見分が行われる見通し。


目撃者は索がつながった状態で「みうら」が動き出したせいで転覆したと証言しているが、本来それはありえない。そんなことをすれば作業している乗員にも危険が及ぶ。

練習船、引航中に動き出す?

 輪島市の輪島港で海上保安学校の練習船を引航していたタグボートが転覆し、乗組員2人が死亡した事故で、練習船とタグボートをつなぐロープを外す前に、練習船が自力で動き出したという目撃証言があることが20日、わかった。七尾海上保安部は「ロープがかかっている間は、引航されている船が自力航行することは危険で、基本的にはあり得ない」としており、事故原因を慎重に調べている。

 目撃した男性によると、練習船「みうら」は、「第十二喜多丸」などタグボート2隻にロープで引航されている最中、前進し始め、その後、第十二喜多丸が転覆したという。一方で、タグボートを所有する同市の建設会社「喜多組」幹部は、居合わせた社員の聞き取りから、「ロープでつながっている間に、練習船か波によって何らかの負荷がかかり、転覆した」との見方を示した。

 同海保は「引航される船は自力航行するとタグボートを巻き込む恐れがあるため、(車のギアで言えば)ニュートラル状態で、自ら動くことはない」と説明。「岸壁から離れた後、ロープを外し、タグボートが安全な位置まで離れたことを確認し、動き出すのが常識」としている。

輪島のタグボート転覆事故:練習船の実況見分 業務上過失致死の疑いも /石川

 同海保によると、事故当時は北東から風速10~12メートルの風が吹き、波の高さは約2メートルだった。県漁協輪島支所は、天候と海の状況から事故現場付近での漁を見合わせていた。同支所関係者は「事故現場付近は北東からの波に対する防波堤がなく、波が高くなっていた可能性がある」と指摘する。輪島港では現在、北東からの波に対する防波堤を建設している。

 事故の様子を見ていたというタグボートを所有する港湾工事会社の担当者は「ボートは波のため左右に傾くなどしていて、急に転覆した。作業を要請された時点では大きな波風はなく、現場も防波堤内のため、事故が起きるとは思わなかった」と話した。

 練習船の所属する海上保安学校は「亡くなった方のご冥福を祈ります。出航は船長の判断であり、捜査結果が明らかになるまでコメントできない」としている。


会社側が見るとおり、タグボートが直接悪天候の波で転覆したか、波を受けた「みうら」から索で引っ張られてしまったのではないだろうか。今回転覆した第12喜多丸は19トンと、タグボートとしてもかなり小型の部類に入るように思われる。

ボート転覆「危険予測できたはず」

 輪島港で起きたタグボート転覆事故で、海上保安学校の練習船「みうら」が、悪天候の中で出港を決め、タグボートに引航させたことに、地元漁業関係者などから疑問の声が相次いでいる。

 同港は北東の風の影響を受けやすく、対策として国が新たな防波堤を建設中だったが、事故当時も北東から強い風が吹いていた。「危険は予測できたはず」との批判も多く、七尾海上保安部が事故原因を究明する過程で、焦点の一つとなりそうだ。

 「輪島港では、防波堤のない北東からの風は危険と誰もが知っていた。なぜ天候が悪化する前に沖に停泊しなかったのか」。県漁協輪島支所の岩崎富作支所長(64)は首をかしげる。

今回の場合、巡視船といっても書く報道で書かれているように実質「練習船」だ(海保には「練習船」という正式な分類はない)。
ただ「みうら」は「いず」と同様、災害対応型巡視船であるため、洋上実習業務だけでなく災害救援などの任務もこなしている。「いず」「みうら」は東日本大震災の救援活動にも従事していた。

関連エントリ:阪神大震災が海上保安庁に与えた影響、「病院船」騒動の顛末
災害救援中でも事件事故は待ってくれない

今回の場合、練習船としての出港であったわけだから、また微妙な扱いになるが、「危険予測できた」から出港しなかったという判断を巡視船が行うわけにはいかないだろう。つまり、巡視船であれば危険であろうとなんだろうと出港しなければならないわけだ。また、練習船だからこそ学生たちに悪天候を経験させる必要があると運航・教官側が考えたこともありうる。

 同市の漁業関係の男性は「北東の風が吹くと波は高くなる。練習船もプロなので分かっていて当然だと思うが、本来はもう少し早く離岸すべきだった」と疑問を投げかけた。


今回、悪天候で出港を早めたというがその判断が遅かったのではないか、というわけだ。判断が遅れたせいで、自力出港が出来なくなっていたわけで、だからこそタグボートが事故にあったということになる。

転覆ボート実況見分

 輪島市の輪島港で海上保安学校の練習船「みうら」を引航していたタグボートが転覆し、乗組員2人が死亡した事故で24日、悪天候で延期していたタグボート「第十二喜多丸」の引き揚げ作業と、七尾海上保安部による実況見分が行われた。

 作業は午前8時50分から始まった。第十二喜多丸を所有する建設会社「喜多組」が2台のクレーンを使い、海から引き揚げ、甲板にがれきが散乱したタグボートの全容があらわになった。

 七尾海保の職員らは、船内に乗り込むと、船体の大きさや、かじの方向など事故当時の状況を調査。海上では、別の職員が、タグボートから流出した重油の回収処理を行った。 


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乗組員の事情聴取終わり 練習船が出港

輪島港で海上保安学校の練習船「みうら」の出港作業にあたっていたタグボートが転覆した事故は、発生から8日が経った。乗組員への事情聴取がほぼ終わったため、「みうら」は京都府舞鶴市に向けて出港した。

「みうら」は七尾港に停泊し、乗組員への事情聴取が行われていたが、その事情聴取がほぼ終わったとして27日午後、京都府舞鶴市にある海上保安学校に向けて出港した。一方、事故があった輪島港ではこの日、引き揚げられたタグボートの実況見分が行われた。海上保安部では今後、乗組員からの供述を精査し、裏付けを取るなどして詳しい事故の原因を調べる方針。


今回の事故は死者まで出ており、本来ならば関門マーチスの管制以上のマスコミ攻勢があったとしてもおかしくはない。しかし、大きく報道したのは地元メディアがほとんどであった。

不謹慎な言い方かもしれないが、これが自衛艦による事故だったらマスコミはどのように反応していただろうか? このエントリーをはてなブックマークに追加

tag : 海上保安庁 巡視船 練習船 「みうら」 船舶事故

2011-09-27 : 海上保安庁 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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非公開コメント

自衛隊であれば
鬼の首を取ったかのように批判するでしょう。
2011-09-29 05:01 : ぐすたふ URL : 編集
そうですか
さも海保が悪の塊と言いたいような偏った記事に大変遺憾です。
タグボートの船員の方は残念でしたが、このような記事の書き方では本来読み手が考えるべき善悪を悪の方へ誘いかねません。
日本の海を守り国内への武器や麻薬の流入を防ぐ海保全体の功績は保安官の傷害事件とは深く関係しない個人の事件として理解して欲しいです。
2016-01-24 16:35 : Fuji URL : 編集
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