巡視船「はかた」が「いしがき」へ・・・その直前に

ついに明日より、巡視船「はかた」改め「いしがき」が業務を開始する。

尖閣諸島の警備強化 巡視船配備

沖縄の尖閣諸島周辺の領海警備を強化するため、石垣海上保安部に配備される最新型のう大型巡視船が、4日、石垣港に入港しました。

配備されるのは、現在、北九州市にある第7管区海上保安本部所属の、大型の巡視船「はかた」(1300トン)で、4日午後、沖縄の石垣港に入港しました。岸壁では石垣海上保安部の職員らが出迎え、先月30日に就任した葛西正記石垣海上保安部長らが船に乗り込んで、船内の設備を確認しました。この巡視船はヘリコプターが発着できる最新型の船で、今月8日に船名を「いしがき」に変えて、石垣海上保安部の所属になります。

「はかた」乗員の半数はそのまま「いしがき」乗員として残り、もう半分が「いしかり」を受領後「むろみ」として慣熟訓練を行うとの事だ。

PLH「ちくぜん」、高機能高速巡視船「あそ」、拠点機能強化型「はかた」、と大型・高性能巡視船がそろっていた福岡海保は戦力が減る(そして「海猿」出演船が消える)わけだが、その分、尖閣諸島の守りは強化される。

そうしたことを見越して、中国の調査船はまだ、現地に居座っていた。

事前通報海域外でまた活動=沖縄・尖閣諸島沖で中国船

 7日午前9時5分ごろ、沖縄県尖閣諸島大正島の北約155キロの日本の排他的経済水域(EEZ)で、中国の海洋調査船「北斗」が同国側から事前通報があった海域から北西に約23キロ離れた海域で、ワイヤのようなもの4本をえい航しているのを海上保安庁の航空機が確認した。
 同庁の航空機が無線で「事前の同意内容と異なる海域での海洋調査は認められない」と警告。調査船から応答はなかったが、午前11時半ごろ、事前の通報海域に入った。

先日、異様なしつこさを見せ付けたのは「科学3号」だったが、今度は「北斗」がウロウロしているわけである。

関連エントリ:しつこい調査船「科学3号」、今度はまた尖閣諸島EEZに
まだ居座る中国海洋調査船「科学3号」
中国調査船・漁政の「波状攻撃」、海保強化への牽制か

「漁政」「科学3号」「北斗」で絶えることなく行われた「波状攻撃」であることが明確に分かるだろう。強化される海保の警備に対して、絶えることなく圧力をかけることによって疲弊させることを目論んでいるのかもしれない。または常在化によって警備の緊張感を抜けさせる=油断させる、ということも考えられる。既に、十一管と応援のほかの管区に温度差が出ているという話もある。


それ以上に心配なのは現政権の緊張感のなさ、である。


追記:「北斗」はその後、再び通報海域外に出て何らかの装置を曳航していたようだ。海保の眼がないところで好き放題やろうとしているのか、海保の眼を貼り付けさせること自体が目的なのか・・・

尖閣沖、中国の調査船がEEZ内を2回航行

約2時間半後、通報海域に入ったが、午後4時半頃、再び同島の北約172キロ沖の通報海域外でロープ状のもの6本を引きながら航行した。約3時間後に通報海域内に入った。海上保安庁の航空機の警告に応答はなかったといい、外務省は中国側に「同意を得ない海洋調査は認められない」と伝えた。


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tag : 海上保安庁 巡視船 「はてるま」型 調査船 尖閣諸島 中国 EEZ 事前通報

2011-10-07 : 尖閣諸島問題 : コメント : 4 : トラックバック : 0
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こんばんは
どうも初めまして。
素人丸出しで恐縮なのですが、
どうして名前を変える必要があるのでしょうか?
「はかた」のままでも別に良いように思えるのですが…
2011-10-07 23:19 : ABC URL : 編集
Re: こんばんは
はっきり言えば、あまりないと思います。

海保は地元性・地域性を重視しているつもりなんでしょうが、他地域の船名が付けられた巡視船だからといって地元住民が悪い感情を抱くなどとは考えられません。同様のことは以前、「世界の艦船」誌でも指摘されていました。
船名表示部分の塗り替えや登録変更などの手間や経費を考えると、そこまでする必要はないともいえなくはない。
航空機の場合は、登記上の船名と異なり単なる「愛称」ですが、やはり同様の問題があります(もっとも、航空機の場合、一般公募イベントとすることで広報における話題性を確保する狙いもある)。

特に今回の「はかた」は、映画「海猿」にも登場した有名船ですから、そのままでもよかった気がします。
ただ、七管は繋ぎの「むろみ」の更新は新「はかた」としたいでしょうから、そうなると「はかた」の船名を渡すわけにもいかなかったのでしょう。

ちなみに、海保巡視船で配置換えにもかかわらず船名が変更されなかった例としては、「あまみ」が存在します。
本来は名瀬海保(十管)から佐世保海保(七管)に移る際に船名も「ひらど」となる予定でしたが、表向きは工作船対処の功績をたたえるとして、特別に船名はそのままとされました(実際は、船名変更の手続が進んでいたにもかかわらずエラい人の「そのままで、いいんじゃねーの」の一声で・・・)
2011-10-08 10:06 : 蒼海管理人 URL : 編集
蒼海管理人さんへ
丁寧なご説明、
ありがとうございました。
周辺諸国が日本の海洋主権を脅かしている昨今、
海上保安庁の重要性は高まる一方です。
海保の皆さんには是非頑張ってほしいですね!
(あと予算も増えると良いな・・・)
2011-10-08 18:30 : ABC URL : 編集
No title
7管区は「はかた」を失っても然程影響はないでしょう。
むしろ派遣の少ない500tを得て内心ホクホクではないでしょうか。
「もとうら」(旧かの)の玉突きで大分のPCが浦河に行くことになるようです。
浦河は「もとうら」1杯より、2クルーのPCが来たほうが稼働率が高くなって助かるでしょう。
大分は純減なので、今回7管区はかなり割を食ったように見えがちですが、リソースの適正化という点では正しい配置転換かと思います。
2011-10-10 01:15 : あきつしま URL : 編集
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