日本で好調なユーロコプターを代表する機体?

職場に送られてくる某英字経済誌を読みもしないのにパラパラとめくっていると馴染みのあるカラーリングのヘリコプターが目に飛び込んできた。

PTDC0169.jpg


見ての通り、海上保安庁のEC225である。関空海上保安航空基地に配備された機体(JA678A)でSSTの特殊作戦機としてだけではなく、先の東日本大震災でもその能力を発揮して活躍した。

img20080517033750114.jpg


海上保安庁の東日本大震災への対応

3月12日 関西空港海上保安航空基地MH688「みみずく」撮影
 ・ トリパンからの吊り上げ救助(石巻港)
 ・ サイダージョイからの吊り上げ救助(石巻港)
 ・ 民家からの吊り上げ救助(石巻市内)

110312_tulipan2.jpg

3月20日 海上保安庁巡視船・航空機による緊急物資輸送の状況
 ・ 歌津中学校(南三陸町)の校庭に緊急支援物資を届けるMH686「みみずく」(関西空港海上保安航空基地所属)

110320_hansou.jpg

3/31、岩手県大船渡市において、ヘリコプター(関西空港海上保安航空基地所属MH688「みみずく」)から降下し、孤立避難所で聞取り調査を行う機動救難士(関西空港海上保安航空基地所属)

110401_kouhou2.jpg


それ以前も、大きく報道された海難救助に活躍していた。

関連エントリ:報道写真・映像で見る海上保安庁

img20091104080754573.jpg

関連エントリ:まさに“Limit of Love 海猿” 横転座礁したフェリーからの救出劇

img20091114041926031.jpg


海保にとってはPu護衛用に購入したAS332L1が阪神大震災で活躍し、その後の救難用機体の購入につながったのと同様、SST作戦用として購入されたEC225が救難においても使い勝手がよかったのは当然だといえる。

以前エントリで取り上げたように改「しきしま」級搭載ヘリ、及び整備中に被災した「しきしま」搭載AS332L1の代替機として3機の導入が決定している。

関連エントリ:各地で活動する「しきしま」と明らかにされた改「しきしま」級の姿

PTDC0175.jpg


被災したAS332L1(JA6685)参考リンク:仙台空港~運航再開から3日・・・

海上保安庁、捜索救難救助・海賊対策用にEC225型ヘリコプターを3機追加発注

東日本大震災の救難活動を受け、海上保安庁とユーロコプターグループ、ユーロコプタージャパンはEC225型ヘリコプターの3機の購入契約を締結しました。既に運用されている2機のEC225型ヘリコプターに加え、合計5機体制になります。今回契約の機体は軍用以外の機体として世界初となる最新鋭の捜索救難救助用特殊装備を搭載した機体で、困難な捜索救難救助や監視任務に活躍が期待されます。

EC225型ヘリコプターは、東日本大震災後、救難救助活動や復興作業で大活躍しました。被災した同庁保有機体の代替として、また、最新の技術と能力を採用することで、複雑・高度化する捜索救難救助および海上テロ・不審船等への対応能力を向上させる目的があります。

ユーロコプターグループ代表取締役社長ルッツ・ベルトリングは、“我々のヘリコプターが、日本国内で日々人命救助に貢献していることを誇りに思います。ユーロコプタージャパンは、震災後の一定期間24時間体制をしいてお客様のサポートを強化し、お客様が最も良い、最も安全な状態で任務遂行できるように体制を整えました。"と述べました。

海上保安庁は、遠距離や全天候性での捜索救難救助任務の要求を満たすために、2機のEC225型ヘリコプターを2006年から導入しています。

ユーロコプタージャパン代表取締役社長ステファン ジヌーは、 “海上保安庁による今回のEC225型ヘリコプターの追加導入は、同庁での新たな海上テロ・不審船等への対応能力に加えて、EC225型ヘリコプターの導入以降、震災後の復興作業においてもその能力を存分に発揮した実績を高く評価いただいた結果であると考えております。今後も、EC225型ヘリコプターは、3機のAS332L1型ヘリコプターとともに、厳しい運用環境下でも人命救助を行い、日本社会に貢献させていただけると思います。” と述べました。

今後導入されるEC225は軍向けの機体以外では初となる「特殊装備」を備えているという。また、震災での活躍で海上テロ・不審船対応以外でもその能力を証明した、としている。

最初に挙げた記事では、なにやら震災後の日本特集だったらしく、日本で好調な欧米企業を取り上げているらしかった。この画像の次のページからはユーロコプター社が日本市場で好調であることを取り上げていた。

震災での活躍を評価され追加導入が決定したEC225は日本市場での同社成功の証となったわけだ。

もっとも海保が先ほど発表した、巡視船搭載用ベル212の代替となる新型ヘリはユーロコプター社のものでもなく、世界のヘリ市場で双璧をなし海保にもAW139を納入しているアグスタ・ウェストランド社のものでもなく、最近凋落が激しいとまで言われるシコルスキー社のものになるようだ・・・

個人的には世界中の沿岸警備・海上警察組織で採用されているEC155/AS365系でも良かったような気がするのだが、海保としては212クラスの機体を求めていたようだ。

s_76.jpg

ひょっとしたら、シコルスキーはS-97、S-92、S-76Dで欧州勢への反撃を開始し、その嚆矢として海保をターゲットにしたのだろうか。
でも海保とシコルスキーはあんまり相性良くないような気がしてならないのだが。

このエントリーをはてなブックマークに追加

tag : 海上保安庁 ヘリ EC225 AS332 「しきしま」型 改「しきしま」級 ユーロコプター アグスタ・ウェストランド シコルスキー S-76

2011-10-28 : 海上保安庁 : コメント : 0 : トラックバック : 0
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

Pagetop
« next  ホーム  prev »

FC2カウンター

Lc.ツリータグリスト

ブログ内検索