今年最後の大捜索、ソナーと水中ロボットROVも投入。しかし・・・


以前、現在も引き続き捜索活動を続けている海保と警察についてのエントリを作成した。

関連エントリ:災害救助に「勝ち負け」はない。東日本大震災での水中捜索

その後もそれぞれ引き続き捜索を行っていたが、先日再び合同で大規模捜索が実施された。

福島第一原発周辺沿岸で一斉捜索

震災と原発事故から間もなく8か月になるのを前に、警察や海上保安庁などが合同で、東京電力福島第一原子力発電所周辺の沿岸部で一斉捜索を行いました。

警察によりますと、福島県内では震災で227人が依然行方不明になっています。震災と原発事故の発生から今月11日で8か月になるのを前に、警察は消防や海上保安庁とともに、およそ130人体制で、立ち入りが禁止されている富岡町の沿岸部を中心に捜索しました。このうち、福島第一原発から南におよそ10キロの富岡漁港では、警察官や消防隊員たちが防護服を着て、波消しブロックの間を確認していました。また、海上では巡視艇やボートを使って捜索が行われました。海中にはカメラ付きのロボットを入れて、手がかりがないか調べていました。

福島県の原発周辺だけではない。被災各県各地で行われたのだった。

行方不明者の集中捜索(岩手県)

冬を前に釜石海上保安部と岩手県警では、合同で行方不明者集中捜索を9日から始めています。集中捜索は宮古市から南の地域で陸上、海上に分かれて行われていて、警察官、海上保安官合わせて400人以上が参加しています。このうち釜石市と大槌町にまたがる大槌湾では、派遣で訪れている三重県の鳥羽海上保安部の巡視船いすずが、捜索にあたっています。

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岩手県では四管の救難指定船「いすず」が活動していることから、依然として海上保安庁が被災地域の捜索のために各管区から応援派遣を続けていることがわかる。また、この捜索にはソーナーも投入されているという。

「家族のため」懸命に 県警と海保、冬を前に集中捜索

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 警察官370人、海保は70人体制で実施。釜石市の箱崎漁港付近の大槌湾では、海保の潜水士5人が捜索に当たった。

 午前10時ごろの水温は13度。海岸線の木々は紅葉し、震災発生時からの時間の経過を物語る。海中の視界は8メートル程度確保できたが、がれきには以前よりも泥や藻が積もり、作業が難しくなっている。

 広い海の捜索は、音波の反射で物体の有無を探るソナーが手掛かり。三重県の鳥羽海上保安部の吉田秀敏潜水班長(36)は「できる限りのことをし、一人でも多くの方を見つけたい」と語り、繰り返し潜った。

東日本大震災:年内最後の集中捜索 県警と釜石海保、大槌湾で /岩手

 この日、ダイバーらは午前8時半から午後3時過ぎまで、ソナーを搭載したゴムボートで海中の反応を確認しながら捜索した。岸から200~300メートル離れた沖合を拠点に、水深11メートルまで潜った。鳥羽海上保安部の潜水班長、吉田秀敏さん(37)は「潜ってみると泥や藻がたまり、視界が悪く、捜すのが難しい」と海中の様子を話した。同海上保安部の潜水班員、小木曽健さん(33)は「潜水で遺体を見つけられる数は少なくなっているが、一人でも多く発見し、ご家族の元へお返ししたい」と話していた。

潜水士の目視では探すのが困難なほど視界が悪い。ソーナーであれば音響で探知できるわけだが、ひょっとしたら海底やそこにあるものの形状まで鮮明に映像化できる水中セキュリティーソーナーも投入されているのかもしれない。

関連エントリ:水中音響センサーついに完成!



追記:今回投入されているのは海保が東大とともに研究開発した水中セキュリティソーナー(音響カメラ)ではなく市販の魚群探知機のようだ。とは言えかなり高性能らしい。

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映像から確認できる限り、LOWRANCEのHDSと呼ばれるシリーズのモデルのようである。

HDS® High-Def System

シリーズ名が示すとおりカラーで高解像度、モデルによっては1800メートルまでの探知が可能。GPSとの連携もでき、最新機種ではメニューの日本語表示にも対応しているという。そしてその性能の割には価格が抑えられているとのこと。

海保では以前より魚群探知機を本格的なソーナー代わりに導入していたとされるが、今回の場合、複合艇GB(RHIB)にも搭載可能なソーナーを、震災後の捜索に当たって緊急導入した可能性も考えられる。




先月末から今月初めまで宮城県で先行する形で合同捜索が行われていたが、岩手県での海保警察の合同捜索はこれが初となるそうだ。

合同捜索には三重県の鳥羽海上保安部から応援に来ているダイバー7人のほか、県警ヘリコプター1機や県内外の海保職員約70人、警察官約370人が参加した。県警、海保が合同で行う捜索は初めてで、年内最後の集中捜索となる。

所轄警察署が一斉に実施し、海岸部の捜索は県警機動隊が担当しているほか、警視庁からの応援も参加している。

震災からきょう8カ月 沿岸部で県警と海保、行方不明者集中捜索展開中

 大船渡署(米澤崇署長)管内では、被災した大船渡、陸前高田両市の沿岸部で活動。2日目の10日は、同署や高田幹部交番(齋藤雅彦所長)をはじめ、警視庁、県警の本部、機動隊、県南第2、第3機動隊(北上、水沢、江刺、一関、千厩)の142人と、釜石海保の44人が参加した。
 この日、大船渡の最低気温は1・4度(平年比3・6度)と、今季一番の冷え込みを記録。陸前高田では1・1度を観測し、冬を感じさせる寒さとなった。
 このうち、いまだ300人以上の行方が分からない陸前高田では、警察官131人が陸上から捜索。海保では巡視船1隻とヘリコプター1機を使用し、広田湾内の海上と上空から行方不明者を捜した。
 陸上での捜索は、警視庁が広田、小友の両町を、県警が米崎町から気仙町にかけての海岸部と気仙川沿いを担当。県警の捜索隊は高田町内でミーティングを行い、現場責任者の遠藤要同交番副所長が「1体でも2体でも見つけ、家族の元に帰したい。気を引き締めて捜査にあたってほしい」と呼びかけた。

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 このうち、国道45号沿いの海岸部は県警機動隊が担当。浸水したタピック45では施設内に入り、津波で流入したがれきや松の木をかき分けながら、遺体や手がかりの発見に全力を尽くした。

また地元署員や機動隊員だけでなく県の警察学校からも参加しているという。

冬を前に「最後」の集中捜索/陸前高田

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行方不明者の集中捜索で、隊列で移動する岩手県警の警察官ら
=9日午前、陸前高田市、山本裕之撮影

 津波で松林が流され奇跡的に1本だけが残る高田松原の海岸線沿いでは、署員らが用水路や橋の下の草木を一つひとつかき分け、ていねいに捜索を続けた。この日は発見はなかった。

 県警察学校初任科生約30人も初参加した。県内での遺体発見は9月に11人、11月に1人で、ほとんどが海で見つかった。

冒頭に挙げたように原発周辺の警戒区域内でも捜索が実施された。捜索地点の近くには野生化したダチョウがいたという。まるでヒストリーch.の「ライフ・アフター・ピープル」を思わせる光景だ。

震災8カ月、ダチョウ駆ける警戒区域 不明者を一斉捜索

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津波で流され、チェーンがさび付いたままの自転車のわきを、ダチョウが駆けていった。
左手にある家はぐしゃぐしゃに崩れ、その向こうには海が見える
=福島県富岡町、梅原季哉撮影

だがあの番組の人類のように日本人が消滅してしまったわけではない。数万~数千万年の自然のサイクルを待つわけにもいかない。警戒区域に残された人がいるのであれば捜索をやめてしまうわけにはいかなないのだ。

福島県では、警察機関として行方不明者を突き止める責務がある県警・海保のほか、本来は生存者救出を任務とする消防も参加している。捜索総力戦というわけだ。そのため県知事も視察と激励に訪れた。

沿岸部で懸命の捜索 震災8カ月、知事が視察

 東日本大震災の発生から11日で8カ月となる。県警などは9日、沿岸部で行方不明者の集中捜索を開始した。
 11日までの3日間、双葉地方広域市町村圏組合消防本部と合同で実施する。初日は海岸線での捜索のほか、海上保安庁も加わり、水中カメラでの捜索が行われた。

家族の思い胸に… 福島県警など、集中捜索3日間

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東日本大震災から8カ月を目前に控え、警察、消防、海保が合同で
福島第1原発警戒区域の富岡漁港で行方不明者の一斉捜索を行った
=9日午前、福島県富岡町(矢島康弘撮影)

 捜索は水中カメラを使って海中を中心に行い、陸上からも目視した。この日は全域が警戒区域になっている富岡町の富岡漁港に佐藤雄平知事と県警の松本光弘本部長が視察に訪れ、捜索隊を激励した。

 佐藤知事の警戒区域内の視察は5月以来2度目で、「親族の胸中を理解して、献身的に身を賭して必死に捜索している姿は世界にとどろいている。皆さんの活躍が必ずや新生福島に伝わっていくものと確信している」と述べ、捜索状況などの説明を受けた。

この水中カメラはROVと呼ばれるもので、本来はこうした捜索活動のほか水中での工事や点検で使われている。今回、投入されたのは三井造船製のRTV-100という機種だ。関西電力の原子力発電所でも運用されているという。

水中テレビロボット(ROV)

水中調査(RTVロボット)

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RTVロボット(RTV-100)

原発周辺で不明者捜索 捜索に使われた水中カメラ

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東日本大震災から8ヶ月を目前に控え、警察、消防、海保が合同で福島第1原発警戒区域の
富岡漁港で行方不明者の一斉捜索を行った。水中捜索に使われている水中カメラ 
=9日午前、福島県富岡町(矢島康弘撮影)

以前より、日本財団と東大が行った漁港海底調査で同機が使用されていた。

東大など、水中ロボで被災漁港の瓦礫調査、漁業の復興に向け一覧作成
(22)水中ロボットによる被災地の海の再生力探査(完了)

海上保安庁では巡視船「いず」に搭載された同機が2001年東シナ海で沈没した工作船の捜索で活躍している。今回、使用されたRTV-100が海保のものか消防や警察の水難救助隊のものかは不明だ。写真では「消防仕様モデル」ではないことから津波被害を受けて急遽導入されたとも考えられる。

水中捜索の映像は視察激励に訪れた知事もモニターで見たという。

警戒区域対象に不明者一斉捜索

 この日は、佐藤知事が現場を視察し、同漁港付近で水中捜索の様子をモニター画面を通して見守った。佐藤知事は記者団に「みんな親身になって捜索してくれている。家族にも気持ちが伝わるのではないか」と述べた。




だが、捜索隊の努力むなしくこの3日間で発見された遺体はなかった。

集中捜索で遺体発見できず 延べ1300人投入

 県警、釜石海上保安部、宮古海上保安署が合同で行っていた東日本大震災に伴う行方不明者の集中捜索は11日、終了した。「環境的に集中捜索して発見が期待できる年内最後の期間」(県警)として延べ約1300人を投入して陸海ともに目を光らせたが、遺体は発見できなかった。冬が迫り、土砂の凍結など環境悪化が予想されるが、県警、海保ともに地道な捜索を継続する。

 海保は今後も70人態勢を維持。県警は久慈署、岩泉署も含め沿岸全域で捜索を継続する。県警警備課は「継続した捜索活動を行っていく」としている。



震災から8ヶ月を迎えたが、これで今年の大規模な合同捜索は完了した。冬が本格的になれば積雪や気象の悪化などで捜索活動の維持が困難になるからだ。

震災8か月 地震発生時刻に黙とう

東日本大震災から8か月の11日、岩手県の沿岸では警察や海上保安部などによる行方不明者の集中捜索が行われています。大槌町では、警察官が地震が発生した午後2時46分に黙とうして震災で亡くなった人を悼みました。


だが、家族の帰りを待ち続ける人々、探し続ける人々の闘いと苦しみは終わることはない。

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tag : 東日本大震災 福島第一原発事故 海上保安庁 潜水士 警察 消防

2011-11-12 : 東日本大震災 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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