北朝鮮・金正日総書記が死亡、海保も厳戒体制へ

中国漁船船長による韓国海洋警察官刺殺事件についてエントリをなかなか準備できないでいる合間に、更に大きな出来事が朝鮮半島で発生した。

ただ、驚きはあるものの、ある意味では予測されていた事態でもある。

金正日総書記が死去…北朝鮮メディアが報道

北朝鮮の国営テレビとラジオは19日正午から特別放送を行い、最高指導者の金正日(キムジョンイル)・朝鮮労働党総書記が「17日午前8時半、現地指導に向かう列車内で肉体的過労のため死去した」と発表した。

 69歳だった。国営朝鮮中央通信は「金総書記が心筋梗塞を起こし、心原性ショックを併発した」としている。


 これにより韓国軍、在韓・在日米軍、自衛隊はもちろんのこと、海上保安庁も厳戒体制に入った。もし、大量の脱北者が難民・ボートピープルとなり日本海を渡ってくれば、対応するのは海保に他ならないからだ。

海上保安庁、日本海沿岸の警戒強化を検討

 金正日総書記死亡の一報を受け、海上保安庁の幹部は19日、「日本海沿岸は、脱北者の漂着などに対応するため、すでにパトロールの密度を濃くして警戒を強化している。金正日総書記の死亡は情報収集中で注視している。今後、さらなる警戒強化が必要か検討しなければならない」と話した。

前田国交相が海保に警戒を指示

 前田武志国土交通相は19日午後、北朝鮮の金正日総書記が死去したとの発表を受け、海上保安庁に警戒態勢に入るよう指示した。前田氏は首相官邸で記者団に「ただちに海上保安庁が警戒態勢に入った。国交省は危機管理室を中心に、すでに体制づくりに入っている」と述べた。

もっとも歳末のこの時期は通常でも各地の海保が特別警戒で体制を強化しているため、厳戒体制といっても現場にとっては予定の前倒しになっているだけかもしれないが・・・

新潟海上保安部が年末特別警戒(新潟県)

 利用者が増える年末年始に合わせ、新潟海上保安部は船内での犯罪やテロを防ぐ特別警戒を実施している。


たとえ、難民の発生が避けられたとしても権力継承の過程で、軍部や党軍事情報部門が独自の動きを見せたり、支配強化のために意図的に危機的状況を生み出す危険性がある。

つまり、想定されるのは金正恩支配体制への反旗を翻すことだけではない。統制を強化するために延坪島砲撃事件のような状況を作り出すことや、軍や党の幹部が新体制での地位確保・足場固めのため、「新たなる指導者」に気に入られるために、手柄を欲して軍事的行動だけでなく武器・薬物密輸等の非軍事的非合法活動を活発化させることも想定されるだろう。

関連エントリ:鳴り響いた砲声、先の見えない海保
敗北から学習し、必ず復讐する国家、北朝鮮
北朝鮮のロケット弾と海警・海軍の脱出作戦


少なくとも、正式に権力が継承される数年後までは北朝鮮の周辺海域での動きをいつも以上に警戒する必要があるだろう。もちろんその後も、新体制の方針によってはより緊迫した状況になるかもしれない。 このエントリーをはてなブックマークに追加

tag : 北朝鮮 韓国 海上保安庁

2011-12-19 : 北朝鮮問題 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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